カイロプラクティック療法を中心とした(有)小林カイロ院
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カ イロプラクティック療法
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レポート.1


椎間板ヘルニアの嘘!! (c)2012

やぎやま徒手医学研究所 小林昌彦 BCSc.


◎導入:椎間板ヘルニアへの疑問
椎間板ヘルニアというのは、ズレた背骨にあるいは飛び出した椎間板によって、
神経が挟まれる→痛みが出る
というモデルで説明される、日本の医療関係においてよく使われる病名です。
腰痛で病院に行き、レントゲンで薄くなっている椎間板が見つかると、かなり高い確率でヘルニアという診断名をいただくのが、日本の医療機関のナラワシのよ う になってしまっています。
また、カイロプラクティックをはじめ、古今東西の徒手医学における最大の誤解である「骨がズレる」という概念をもとに、中には「直接椎間板を矯正(アジャ ストメント)しています」などと標榜し治療を行っている従事者もいるため、ズレている骨をバキッと矯正するのがカイロプラクティックだ、というイメージが 定着しているようです。
実際、日本ではカイロ、整体に関する医学的な教育がなされていないため、カイロと看板をあげて開業している方でさえ、多くは骨はズレると信じ込んでいま す。
「骨がズレてます」は大嘘です!
医学的な根拠はありません。(→コラム『骨はズレない!』参照)
そして、同様な概念をもとにした椎間板ヘルニアに関しても、今日世界的には「医学的根拠なし」と烙印が押されています。
ここでは腰痛患者の間で有名な「椎間板ヘルニア」を検証していきましょう。

◎考察:椎間板ヘルニアの矛盾
整体などでよく言われる『骨のズレ』という概念は現代医学では否定されています。医学的に言うとそれは外傷などによって起こる『脱臼』だからです。(コラ ム『骨はズレない!』参照)
しかし、そうなると論理的に考えて腰痛における椎間板ヘルニアという診断名自体が矛盾していることになります。
両者は同じ概念から発生している現象だからです。
椎間板ヘルニア学説は1938年に初めて世界に発表されました。
実に70年近くも前のことですが、レントゲンが1900年代当初に開発されてから約30年後のようやく普及した時期だと考えると、時代の流れということで 理解できます。
腰痛やギックリ腰の原因が医学的に解明されていなかった時代ですので、レントゲン写真を元に「背骨と背骨の間がズレて、椎間板が飛び出して、神経を圧迫し て、腰痛になる」という仮説(想像)が、強烈なインパクトとともに医学界に一大センセーショナルを巻き起こしましたが、その後の研究で、このズレ=神経圧 迫説はあり得ないと言える結論が次々と出されました。
今日、病院(日本)で椎間板ヘルニアという診断名をつけられた、という方は非常に多いのですが、その90%以上が間違いのようです。
なぜなら
1.レントゲンには椎間板は写らないのにレントゲンだけで診断されているから
2.神経を圧迫されたことによる機能的な現象を正確に検査していないから
です。
考証として後述しますが、脊髄および神経孔での神経圧迫による顕著な兆候は痛みではなく麻痺です。
つまり、腰痛の原因をヘルニアに求めること自体が矛盾しているのです。
日本の医療現場は保険制度に支配されていると言われています。医学的な常識(世界規模の)が変化していても、保険制度の内容が変更されない限り現場には反 映されません。何十年も保健医療の内容が変更されていないということは、その内容は何十年も前の医学(仮説)のまま進歩していない、ということなのです。
保険医療にしがみついている日本の医療現場はともかく、世界的には椎間板ヘルニアの医学的根拠自体が崩壊しています。まさに前世紀の遺物でしょう・・・。

◎考証:椎間板ヘルニアに関わる論点
現在は次の指摘から、腰痛=ヘルニア図式の矛盾が論じられます。

〜レントゲンの問題
・レントゲンフィルムの撮影上の構造的歪み
(→コラム「レ ントゲンの落とし穴」参照)

〜実態の追跡調査
・無症状の人でもレントゲン上はヘルニアが見つかること
・ヘルニアの大きさと症状の強さが比例しない
・痛みが解消しても、レントゲン写真でのヘルニアはなくならない
・手術をしても、しなくても数年後の(追跡調査)治癒率に差がない
(→コラム「椎間板ヘルニア の実態調査」参照)

〜神経学的な痛みのメカニズム
・そもそも神経圧迫で痛みが起きるのか?
(→コラム「そもそも神経圧迫で痛みは 起こるのか?」参照)

〜ヘルニアの考証
・神経圧迫によって神経に起こる現象は「麻痺」であるため、腰痛を引き起こす原因になるとは必ずしも言えない。
・本当に椎間板ヘルニアが起こった場合には「腰痛」ではなく「排便排尿困難=失禁」や「感覚障害」が起こる。

◎まとめ
ドアに指を挟むと痛いですが、あれは皮膚の痛覚神経が刺激されるためです。
痛みを感じる神経は皮膚など体の表面に多く分布していますが、これは刃物でグサッと刺されたときなどに身体の奥まで到達しないようにするための防衛システ ムです。
つまり「痛み」そのものは深部の組織を傷めないための自己防衛なのです。逆に言えば深部組織(内臓や背骨、大動脈)まで刃物が到達したときには、 もう手遅れですから、ここには痛みを感じる神経はほとんど(必要がなく)存在していません。
痛みはヘルニアや変形、ズレとは別問題なのです。
だから「神経が背骨の変形や椎間板に挟まれたために痛い」というのはウソです。
本当のヘルニアの場合は排便感覚の麻痺などが起こり、痛みは必ずしもあるとは限りません。神経が挟まれたことによって起こるのはマヒ!
いつまでも70年前の呪縛に囚われていてはいけません。本当の原因を探しましょう!



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